JSRモントレー:久々参戦の小西重幸が優勝

2019/06/10


日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第2戦/アジア・パシフィックラリー(APRC)第3戦「MONTRE 2019」は、6月9日に、群馬県嬬恋村を起点に2日目のルートを走行。JSRは前日からの順位を守った小西重幸(スバル・インプレッサWRX STI)が、トップフィニッシュを果たした。一方、JSR2位、APRC/アジアカップのウイナーの座は、川名賢(シトロエンDS3 R3-MAX)が手にしている。

コンディションが悪化したこともあり、最終ステージがキャンセルとなったこの日も、小西はベテランらしく確実に走行。2位の川名に2分09秒7の大差をつけて優勝を手にした。
「最高ですね。出来すぎていて、自分でも驚いています。気をつけるべきは石だけじゃなくて、結構ウエットの箇所はすべりやすく、ニュージーランドの有名ステージ、モツを思い出しました。後ろのペースを見ながら、とにかくパンクしないように気をつけて走りました。次はラリー北海道に出たいと思っています」と、笑顔で語った。

昨シーズンまでは全日本選手権で使用していた、シトロエンDS3 R3-MAXを駆った川名は、この日のスタート時点で5.7秒だった3番手(APRC/アジアカップ2番手)の増村淳(三菱ランサーエボリューションX)との差を、22秒にまで広げてみせた。

「本当に良かったです。一番最後のSSまで気が抜けなかった。勝利をチームにプレゼントできたので良かったです。今回のラリーは普通に走っていてもクルマが壊れてしまうような道だったので、ラインを選びながら走りました。厳しいラリーを走り切ったことで、また一歩、次のステップに進めるかなと思います」と、ホッとした表情を見せた。
また、前日大きなダメージを受けたヤリス4WDでサービスに戻ってきたマイケル・ヤングは2日目に追い上げを見せて、APRCの3位に入っている。

JSR4位は、次戦以降は全日本ラリー選手権JN3クラスに参戦するヘイキ・コバライネン(GT86 CS-R3)が入った。
「たくさん学んだステージもあったし、うまく走れたステージもあった。全体的にすごく楽しめたよ。3週間後にタイでSUPER GTがあって、その後日本に戻ってきてカムイにこのクルマで出る予定なんだ」と、ラリーを振り返った。

2019年日本スーパーラリーシリーズ第2戦 MONTRE 2019 最終結果
1. 小西重幸/謝宗佑 スバル・インプレッサWRX STI 1:20:56.5
2. 川名 賢/伊勢谷巧 シトロエンDS3 R3-MAX +2:07.5
3. 増村 淳/竹原静香 三菱ランサーエボリューションX +18:36.2
4. ヘイキ・コバライネン/北川紗衣 GT86 CS-R3 トヨタ86 2:36.5
5. マイケル・ヤング/マルコム・リード トヨタ・ヤリス4WD +2:46.2
6. 小濱勇希/藤田めぐみ トヨタ86 +6:12.3

協力:RALLYPLUS.NET